旅行・観光が活発になり、全国のフェス・お祭り・文化イベントの需要がかつてないほど高まっています。
さらに、訪日(インバウンド)客の増加で、日本のローカルイベントに注目が集まり、情報発信の価値が大きく向上しています。
こうした時代背景の中で、「イベントが好き」という純粋な情熱が、そのまま副業へと変わるチャンスが広がっています。
今では全国の都道府県、市区町村レベルで行われるイベントに参加し、体験を発信するだけで収入が得られる時代になりました。
この記事では、動画・ブログ・SNS・電子書籍・コミュニティ運営など多角的な方法で「イベント好きを副業に変えるロードマップ」を、インバウンド需要や地方創生の視点も含めて徹底解説します。
市場が拡大している(旅行・観光・インバウンド)
日本の旅行・観光市場はコロナ以降に急速回復し、インバウンド(訪日)客の増加もあり、各地域におけるイベント需要が伸びています。
この章では、全国・都道府県・市区町村レベルでイベント発信が副業として成り立つ理由をデータとともに解説します。
訪日(インバウンド)の回復と影響
コロナ以降の回復で訪日客数は急増し、2024年は過去最高(約3,687万人)を記録しました。
消費額も大きく伸び、観光は地域経済にとって重要な外貨獲得源になっています。
こうした流れは都市部だけでなく、地方の祭りや季節イベントへ関心を向ける理由になっており、地元の体験を発信する個人クリエイターにとって大きな追い風となりました。
地方創生とイベントの役割(都道府県・市区町村)
自治体は観光客の分散化や地域活性化のために、外部の情報発信者(インフルエンサーやメディア)との連携を強めています。
都道府県・市区町村単位で「ローカルイベントPR」を外注するケースが増え、実体験を持つ個人にとって自治体案件を獲得するチャンスが拡大しています。
SNSは全世界で使用されていて、情報の発信が確実に集客へとつながるため、外部から発信してくれる人の需要が高まっています。
特に、市区町村単位の小さなイベントは情報が少なく、旅行者は信頼できる個人ブログやYouTubeのレポートを参考にします。
この「情報の少なさ」こそがチャンスで、イベント体験を発信するだけでニーズのあるコンテンツになります。
動画・ブログ・SNSとの相性が良い
イベント体験は視覚・感情に訴えやすいため、SNSや動画との相性が抜群です。
なぜイベント系コンテンツが伸びやすいのか、どのプラットフォームを選ぶべきかをわかりやすく紹介します。
体験を伝える「臨場感」という強み
イベントは視覚・聴覚に訴えるコンテンツの宝庫です。
動画やライブ配信は会場の熱気、音楽、屋台の匂いならぬ空気感を伝えられるため、視聴維持率が高く、SNSの拡散も起こりやすいです。
特に音楽フェスやお祭り、地方の珍しい体験は検索ニーズが大きく、都道府県や市区町村をキーワードにしたSEOは有効です。
プラットフォーム選び(YouTube/TikTok/Note/ブログ)
- YouTube:動画投稿だけでなく、体験ライブ配信や「広告+メンバーシップ+投げ銭」によるマネタイズが可能のほか、クリエイター収益の多様化が進んでいる点も魅力です。
- TikTok / Instagram Reels:短尺動画でバズりを狙えるため、フェスの「切り取り」や祭りのハイライトを投稿して集客できます。
- ブログ / note / 電子書籍:文章や写真がメインとなるため、歴史や背景、旅行プランを深掘りする際に有効で、検索流入を安定化させれば収益化(アフィリエイトなど)につなげることができます。
イベントを副業にする6大モデル
イベントを活用した副業にはいくつもの形がありますが、ここでは特に成果につながりやすい6モデルを厳選し、それぞれの強み・適性・収益化の仕組みを解説します。
「イベントが好き」という気持ちを軸にして取り組めるため、初心者でも始めやすいのがこの分野の魅力です。
① イベント体験レポート(ブログ・SNS・YouTube)
イベント参加の経験をもとに記事や動画を作る「体験レポート型」は、もっとも取り組みやすいモデルです。
イベントは地域性や季節性が強いため、実際に足を運んだ人の情報には大きな価値があります。
特に、地元の祭りや小規模イベントは情報量が少なく、丁寧なレポートは読者にとって非常に頼りになる存在になります。
文章を書くのが苦手な方でもChatGPTを使えば簡単に記事を作ることができます。
現地までのアクセス、屋台の種類、混雑具合、ステージの位置、天候による動線の違いなど、公式サイトだけでは分からない情報を補足できる点が強みです。
また、イベントの歴史や地域文化の背景に触れることで、単なるレポートではなく「地域を理解するガイド」としての価値も高まります。
収益化の仕組み
体験レポートは複数の収益ルートを作りやすいモデルです。
- アフィリエイト
- 宿泊予約(楽天トラベル・じゃらん等)交通手段(高速バス・JR・レンタカー)イベントグッズ(カメラ用品・レジャー用品)
- 広告収入(Google AdSense)
季節ごとに検索需要が増えるため、アクセスが安定しやすいジャンルです。
イベントシーズンにはPVが急上昇する場合もあります。 - スポンサー案件
自治体や主催者は「第三者による情報発信」を求めているため、信頼できるレポートが蓄積すれば依頼を受けやすくなります。
運用ポイント
情報の信頼性を高めるために、歴史・文化の説明は公的資料に基づくと読者の安心感が増します。
SEO上は「都道府県 → 市区町村 → イベント名」という階層構造を意識すると検索に強くなります。
② イベント特化のまとめサイト(全国・都道府県別)
個別の体験レポートとは違い、複数のイベント情報を一つの場所にまとめるモデルです。
イベント情報は散らばりがちで、公式サイトが更新されていないケースも多く、整理されているだけでユーザーにとって大きな価値になります。
たとえば「今週末のイベント」「都道府県別イベント」「季節で探せる祭り」「地図からイベントを探せる」といった検索軸を提供すると、ユーザーの利便性が大幅に向上します。
単なるカレンダーではなく、簡単な説明・注意点・アクセス情報などを添えることで、ユーザーの滞在時間も伸びやすくなります。
収益化の仕組み
まとめサイトはアクセスが集まりやすいため、以下の収益モデルと相性が良いです。
- 広告収入(Google AdSense)
イベント需要は年間を通して存在し、PVが安定しやすいジャンルです。 - 地域企業・旅行会社の広告掲載
バナー広告を月額で販売する形となり、だいたい1〜5万円の事例が多いです。 - 掲載料(自治体・主催者)
イベント紹介記事やPR枠を販売するモデルで、1記事あたり3〜20万円ほどの案件も珍しくありません。 - 有料会員サービス
先行チケット情報、限定クーポン、ダウンロード可能なPDFガイドなどを提供できます。
運営のポイント
フィルタ検索(地域・日付・ジャンル)と地図検索(Google Maps API)の両立が鍵になります。
また、訪日客向けに英語・中国語対応を追加すると、競合が少ない海外需要も獲得できます。
情報が増えれば増えるほど管理は大変になりますが、確実にPVを稼ぐことができます。
③ 地方の「特殊イベント」紹介メディア
地方には全国的には知られていないものの、文化性の高いイベントが数多く存在します。
こうした「情報の少ないイベント」を丁寧に紹介するメディアは、それだけで大きな価値を生みます。
たとえば、奇祭や伝統儀礼、ローカルの自然系イベントなどは公式説明が少ないため、参加者や地元の人のインタビューを交えた記事は非常に重宝されます。
地域の過去の歴史、担い手の想い、開催の理由など、読み物としての深みが出るのもこのモデルの魅力です。
収益化の仕組み
このモデルの最大の強みは、「地域と深くつながれる点」です。
- 自治体とのタイアップ(観光PR)
記事制作、動画撮影、SNS発信など、1案件で数万円〜数十万円の依頼も十分ありえます。 - 訪日客向け体験パッケージ販売
地元ガイドと協力してイベント体験ツアーを販売するモデルで、英語ガイドをつけるだけで高単価化できます。 - メディアコマース
記事と連動して特産品を販売したり、地元企業とオリジナル商品を開発したりすることもできます。
注意点
文化・宗教・儀礼に関わるイベントは、撮影可能範囲や肖像権の確認が必須です。
また、歴史情報は一次資料を参照し、専門家の監修を受けると信頼性が高まります。
④ イベントコミュニティ運営(オンラインサロン等)
イベント好きが集まるコミュニティは、情報交換や仲間づくりの場として高い価値を持ちます。
特に、フェス参加や旅行をともなうイベントは、同行者の募集やチケット情報の共有など、コミュニティのニーズが強く、活発に運営が回る傾向があります。
コミュニティ内では、イベントの最新情報を共有したり、過去の写真を紹介したり、旅行プランを提案したりと、多様な交流が生まれます。
オンライン上で熱量が生まれれば、オフラインイベント(撮影ツアー・現地集合イベント)への展開も可能です。
収益化モデル
- 月額会員制(500〜3,000円)
限定情報・限定動画・会員優先の参加枠などを提供します。 - イベント企画・ワークショップ
撮影会、食べ歩きツアー、ローカルイベント巡りなど、参加費を収益化できます。 - スポンサー協賛
観光協会や主催者、地元企業とのコラボ企画も可能で、コミュニティ全体の価値を高めます。
成功ポイント
目的を最初に明確にし、「情報交換」「仲間づくり」「特典提供」など、参加者が何を得られるかを伝えることが重要です。
また、定期的に小規模なオフ会を実施すると信頼関係が強まり、退会率を下げられます。
⑤ ライブ配信・リアルタイム実況
ライブ配信は、現地の臨場感をリアルタイムで届けられるため、視聴者の満足度が非常に高いモデルです。
「行きたかったけれど行けない」層の需要が多く、視聴者との交流を通じてファンがつきやすいのが特徴です。
屋台やステージ以外にも、混雑具合やトイレの場所、雨天時の様子など「現地にいないと分からない」情報を実況できるため、視聴者は強い価値を感じます。
ライブ中に飛んでくる質問に答えながら進めることで、コミュニケーションが発生し、リピーターにつなげやすくなります。
収益化の仕組み
- 投げ銭(スーパーチャット・TikTokギフト)
熱量の高い視聴者が多いジャンルで、収益化しやすいです。 - スポンサーシップ
主催者や観光協会から「現地レポートの依頼」として報酬を得られる場合もあります。 - アーカイブの広告収入
ライブ後も検索で再生され続けるため、ストック収入になります。
注意点
配信する場合は、主催者の許可や肖像権・著作権への配慮が不可欠です。
特に音楽イベントは著作権問題が発生しやすく、会場側のルールに必ず従う必要があります。
⑥ イベント本・有料コンテンツ(電子書籍・note)
イベントの知識や経験を体系化し、電子書籍やガイドとして販売するモデルです。
単なる個人ブログではなく「専門ガイド」としてまとめ上げることで、資産性のあるコンテンツになります。
イベントの概要だけでなく、歴史の流れや見どころ解説、モデルルート、必要な持ち物、実際に参加した人の声などを組み合わせると、購入者にとって「絶対に役立つ本」になります。
写真や地図を付ければ、より専門性と価値が高まります。
noteなどでは有料記事として販売した場合、定期的に無料で記事を更新してあげると購入されやすくなります。
収益化方法
- Kindle出版(ロイヤリティ30〜70%)
1冊500〜1,500円が売れやすい価格帯です。
外国語版をつくれば訪日客にも販売できます。 - noteの有料記事・マガジン
深掘り系の解説や、写真付きレポートなどが購入されやすいジャンルです。 - PDFガイド販売(自社サイト)
手数料を抑えながら独自のガイドを販売できるため、高単価設定が可能です。 - 企業・自治体向けガイド制作
観光ガイド制作として請け負えば1冊数万円〜数十万円規模の案件に発展します。
その他の収益化アイデア
イベントの写真や動画は、ストック素材として高いニーズがあります。
この章では、AI時代でも価値が落ちない「現地ならではの素材」を販売する方法と、収益化の流れを紹介します。
⑦イベント写真・動画の素材販売
ストックフォト(Shutterstock、Adobe Stock等)に特化した素材を提供します。
地方の祭りや伝統行事は希少性が高く需要があります。
ストックフォトに関する詳しい記事はこちらを参考にしてください。
⑧イベント×旅行プラン作成サービス
個別に「イベント+観光ルート」を設計してあげて旅行をサポートします。
訪日客や国内旅行者向けにカスタムプランを有料で販売すると幅が広がります。
緊急時の対応など、柔軟にサービスを増やすことで価格帯を引き上げることができますが、責任が発生したり、時間を取られたりするため、副業とする場合にはしっかりとサービスを決める必要があります。
⑨イベント主催者向けPR・SNS代行
イベントの企画段階からSNS運用、当日のLIVE配信までワンストップで受託するサービスです。
地方の中小イベントがデジタル化を求める現在、需要は増加傾向にあります。
ただし、人気YouTuberやインフルエンサーに依頼が多いため、受託するためには同じステージに立つか、有識者となる必要があります。
イベント副業の実践ロードマップ例
副業を進めていくにあたって、実際にどのような流れで動いていくのかを簡単に紹介します。
- ①得意ジャンルを決める
音楽/フェス/お祭り/歴史体験/インバウンド向け体験など、まずは1〜2ジャンルに絞りましょう。 - ②全国・都道府県・市区町村の情報を収集
公的データ(JNTO、自治体観光サイト)や地域の広報誌、地元の人の口コミを収集していきましょう。 - ③最初はブログ or SNSのどちらか一つに集中
一気に複数展開すると運営管理が大変なので、片方に集中して基礎ファンを作り、その後で他プラットフォーム(YouTube、note、まとめサイト)へ展開していくのがおすすめです。 - ④月3〜5個のイベント体験レポートを投稿
継続的な投稿がSEOとファン育成の重要なカギとなります。
短期的なアクセスを狙うならライブ配信、長期的な資産にするならブログ・電子書籍で積み重ねていきましょう。 - ⑤収益化ポイントを増やす(広告・動画・ライブ配信)
初期は広告とアフィリエイトで安定させ、コミュニティや有料コンテンツで単価を上げていきます。 - ⑥コミュニティや電子書籍へ展開
収益が安定してきたら会員制やガイドブックの制作へ展開して、収益化の窓口を増やしましょう。
FAQ(よくある質問)
Q1:イベントの現地取材で許可は必要ですか?
A:基本的に撮影の可否は主催者や会場により異なります。商業利用やライブ配信は多くの場合許可が必要なので、事前に主催者へ確認・書面での許諾を取ることを推奨します。
Q2:インバウンド向けに情報発信するには多言語が必要ですか?
A:英語を最低限用意すると効果的です。中国語・韓国語など対象地域に合わせて多言語化を進めれば、訪日客の流入増が期待できます。
Q3:初期投資はどれくらい必要ですか?
A:スマホ+簡単な外部マイクで始められます。本格的に動画編集やライブ配信を行う場合はカメラ・ジンバル・マイク・照明で10万〜30万円程度の機材投資を想定すると良いでしょう。
Q4:著作権(音楽)や肖像権が不安です。どうしたらいい?
A:イベント会場で流れる楽曲には著作権があり、配信時は主催者の許諾や配信プラットフォームのガイドラインに従う必要があります。出演者や一般参加者を撮影する際は個別の肖像権に配慮し、必要であれば同意を得てください。
Q5:地方自治体から仕事をもらうにはどうしたらいい?
A:地方の観光協会や自治体の観光課に実績(記事・動画・SNSアカウント)を提示し、提案書を持ってアプローチします。過去の取材実績やアクセスデータがあると信頼獲得が速いです。
Q6:ライブ配信で稼ぐコツは?
A:継続性(定期配信)、視聴者参加型コンテンツ(Q&A、場内クイズ)、配信中の特典(限定割引や次回参加チケット)を用意すると投げ銭やメンバー獲得につながります。プラットフォームごとの収益化ルールも把握しておきましょう。
Q7:イベント副業で気を付ける法律的なポイントは?
A:肖像権、著作権、商標権、取材の許諾(主催者との契約)などがあります。現地で販売される商品に関する商標や許可が必要なケースもあるため、事前確認が必須です。
まとめ(結論)
イベント好きを副業にするモデルは多岐にわたり、「体験」をいかに信頼性高く、楽しさと情報性を兼ね備えて伝えるかが成功のカギです。
訪日(インバウンド)回復やプラットフォームの収益化機能の拡大は、個人が地方のフェスや歴史あるお祭り、世界の奇祭までを仕事に変える追い風となっています。
まずは得意ジャンルと地域を決め、コンテンツを継続的に作り込むことで、自治体案件・スポンサー・有料コンテンツといった複数の収益経路を確立していきましょう。
現地での取材・撮影は文化的配慮と許可取得を忘れずに。あなたの「好き」が、地方を元気にし、世界に届く仕事になります。
参考・出典(抜粋)
- Japan National Tourism Organization (JNTO) — Tourism statistics. 日本政府観光局統計データ
- Reuters — Japan records tourism highs (2025 reporting). Reuters
- YouTube — Creator economy overview (収益多様化の記述). YouTube
- Business of Apps — YouTube statistics (市場データ). Business of Apps
- 学術・政策資料:観光インフルエンサーの影響や地方対策に関する論文/報告。JTTRI



